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旅行商品の割引、終了や制限 「Go Toトラベル」予約サイトで相次ぐ

 政府の旅行喚起事業「Go To トラベル」をめぐって、最大1万4000円の旅行商品の割引を終了したり、制限したりする旅行予約サイトが相次いでいる。1日から東京関連の旅行がトラベル事業の対象に追加されたことで、予約が一部のサイトに殺到。割引の原資となる政府から配分された予算が限られているため、「苦肉の策として」(楽天)割引の制限などを始めたという。観光庁は13日にも割引制限への対応を発表するとみられるが、旅行者の混乱は必至だ。

 「10日午前2時以降の予約は1人1泊当たり3500円(税込み)に変更させていただきます」。リクルートグループの旅行予約サイト「じゃらんnet」は9日、サイト上にこうしたメッセージを掲載。旅行商品割引を最大1万4000円から3500円へと大幅に圧縮することを表明した。同様の割引圧縮はヤフートラベルや一休.comなども同様。楽天トラベルは割引幅は制限しなかったが、1人1回に回数を制限した。dトラベルなど割引販売の終了を発表するサイトも出てきている。

 一方で、るるぶトラベルなど割引を圧縮していないサイトもあり、旅行者はトラベル事業の割引を受けるためには、旅行予約サイトを注意深く選別しなければならない状況になっている。各サイトには過去の売り上げ実績などをもとに予算が配分されているとみられ、今後も割引制限を始めるサイトが出てくることも予想される。楽天の担当者は「できるだけ多くの人に割引を利用してもらうために苦肉の策として1会員1回の割引にした」と述べた。

 トラベル事業は国内の宿泊、日帰りツアー代金の50%に当たる最大2万円を政府が補助する事業。2万円のうち70%の最大1万4000円が旅行代金から割引かれ、残る30%分は地域共通クーポンとして配られる。旅行代金割引は7月22日から東京を除外して開始。10月1日からは東京関連が追加され、クーポンの配布も始まっている。

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