遊技産業の視点 Weekly View

 □ぱちんこジャーナリスト、LOGOSインテリジェンスパートナー・POKKA吉田

 ■旧規則機撤去の違反店に書類発給留保

 10月5日、中古機流通協議会というところがある決定をした。それを解説するために触れておく方がいいことがある。

 新型コロナウイルスが中国で猛威を振るっていた頃、遊技機メーカーの多くが部材の調達難に陥っていた。中国の工場で部材を製造しているところが多かったからだが、これを受けて喫緊の課題として遊技機の新台の供給不安が発生した。

 3年前に改正され一昨年に施行された国家公安委員会規則によって、施行前の規則下の遊技機はすべて時限モノとなった。経過措置は機種によって異なるが最長で3年となり期限は来年1月末。つまり今年は旧規則機の撤去が本格化する年だったのだが新規則機の供給不安が生じてはそれもままならない。そこでぱちんこ業界の主要6団体は警察庁に対して経過措置延長の要望をしていた。

 だが、規則改正は射幸性の抑制が依存対策に資するということで実施されている。経過措置を延長して射幸性の抑制ができないという事態はまずい。新規則の遊技機の供給が遅れるということはその分遅れるくらいがちょうどバランス的には良く、旧規則機の中でも射幸性の高いものについては延長されないことが望ましい。という協議が4月にあって5月に規則附則が改正されて経過措置が一律1年間延長された。

 そして協議の中での懸念、たとえば高い射幸性を持つ機種を元の期限とおりに撤去、それ以外も7か月延長などでの撤去という、業界側の自主的な取り組みも改正と同時に決定されている。

 この撤去の決議に違反した店に対して、中古遊技機を導入する際の必要書類の発給を留保するというのが中古機流通協議会というぱちんこ業界の中古遊技機流通について協議する連絡協議会の決定だった。書類発給留保(つまり事実上停止)は10月19日から運用開始となっている。

 旧規則機の撤去は多くのぱちんこ営業者にとってとても負担が重いが、警察庁との紳士協定とも呼べる自主的な取り組みを実施する努力がなされている。

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【プロフィル】POKKA吉田

 ぽっか・よしだ 本名・岡崎徹。1971年生まれ。神戸大学経済学部中退。著書に『パチンコが本当になくなる日』(扶桑社新書)など。2016年2月より本名の岡崎徹としてぱちんこ業界紙「シークエンス」発行人編集長。

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