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電柱の「宅配ボックス」で荷物受け取り 関電がサービス試行

 関西電力の送配電事業子会社「関西電力送配電」は19日、電柱などに設置した宅配ボックスで不在時に届いた荷物を受け取れるサービスを京都府精華町の一部地域で始めた。サービスは来年1月末まで試行。関電管内で約270万本所有する電柱を活用した新規ビジネスになりうるか、利用状況を調べたうえで、サービスエリアの拡大や採算性などを検証していく。

 宅配ボックスで荷物を受け渡すことで、配達業者が何度も住宅を訪れる負担を減らせ、利用者も休日や夜間など好きな時間に荷物を受け取れる。新型コロナウイルスの感染予防で直接荷物を受け取りたくない場合の利用も想定する。

 宅配ボックスは町内5カ所に設置。配達時に不在だった利用者は、専用コールセンターに再配達を依頼する。配達業者が宅配ボックスに荷物を届けると、利用者にはショートメッセージでスマートフォンなどに通知される。宅配ボックスのモニターに表示された番号に電話すると、発信元の番号が暗証番号となって荷物が取り出せる仕組み。

 関電は、平成30年11月から5カ月間、精華町内のマンションでも同様の取り組みを試行している。

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