兵庫県香美町村岡区の国道9号沿いにある各種自動販売機コーナー「コインスナックふじ」で、名物の昭和製のうどん自販機が再び故障に見舞われた。今年は夏に続く2回目の“システムダウン”となったが、部品交換でなんとか復旧、20日から稼働を再開するという。
コーナーは昭和51年にオープン。たばこや清涼飲料水の自販機とともに、当時導入し、いまなお現役の大手電器メーカー製のうどん自販機(1杯300円)が人気を集めている。
オーナーの藤村学さん(54)によると、同型の自販機は昭和50年代前後の約20年間製造されたが、現在は生産中止に。同コーナーのうどん自販機のファンは多いが、40年以上休まず稼働しているため、今年8月末、めんを冷やす冷蔵機能が故障した。
9月13日にようやく再開にこぎ着けたが、ほどなくして同じ部分が故障。約1カ月間にわたり「故障中」の張り紙が掲示され、ファンが早期の再開を熱望していた。
修理業者を探すのも難しくなっており、藤村さんは「何とか新しい部品に交換できた」と安堵(あんど)する一方、三度のトラブルが起きないよう切に願っていた。