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JR終電繰り上げで私鉄もダイヤ見直しへ 乗り継ぎ不便を最小限に

 首都圏全域の路線にわたるJR東日本の終電繰り上げは、同社の路線がさまざまな私鉄や地下鉄と接続しているため、JR以外の乗客への影響も避けられない見通しだ。首都圏の私鉄各社の多くはJR東に合わせた終電繰り上げを明確に表明していないが、新型コロナウイルスによる乗客減少や保守点検時間の確保は共通の課題だ。来春ダイヤ改正では、JR東と同様に終電繰り上げの検討に向かう可能性がある。

 「事情を踏まえて検討していただきたいと説明している」。JR東の市川東太郎常務執行役員は21日、私鉄各社にすでに終電繰り上げの方向性を説明した上で、ダイヤの見直しを進めてほしいと要望したことを明らかにした。

 首都圏では小田急電鉄が東京メトロ千代田線やJR常磐線と相互直通運転を実施。また新宿駅などJRや私鉄の複数路線が乗り入れるターミナル駅も多い。JR東が終電時刻を繰り上げれば、私鉄への乗り換え客が急減することや、私鉄から降りた乗客がJR東に乗り換えられなくなる事態も想定される。

 しかし、多くの私鉄は明確にはJR東の終電繰り上げへの対応を表明しておらず「繰り上げの実施を含めて検討している」(東急電鉄)段階だ。一方で「工事部門の働き方改革は必要」(小田急)と、多くの課題はJR東と共通している。

 市川氏は「ダイヤの見直しは各社の経営判断なのでこうしてくれとは申し上げにくい」とも言及。今後の私鉄との協議後にJR東が21日に発表した繰り上げ時間や対象路線を変更することもあり得る考えを示唆した形だが、今後は私鉄も終電繰り上げの検討を余儀なくされそうだ。

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