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石川・白山麓観光の足に「動くホテル」、レンタル可能な軽トラで車中泊

 金沢工業大(石川県野々市市)の学生らがこのほど、軽トラックの荷台に積める木製の「動くホテル」を制作した。白山麓(同県白山市)の住民と協力して取り組む観光事業の一環で、車中泊しながら「地域密着型観光」を楽しむ拠点として旅行者に貸し出す予定だ。

 「軽トラハウス」と名付けられたホテルは、金沢工業大建築学部の学生13人が約1カ月半かけて設計し、石川県産の木材を使って半月ほどで完成させた。

 2人用の室内には収納スペースを兼ねた机や水が出る洗面台を設置。地元住民の知恵も借りて、外壁には自然の草木で染めた、カラフルな木の板を張り付けた。道交法に違反せずに公道を走行できるよう、軽トラックに積んだ状態で地上からの高さを約2.5メートルに抑えた。

 必要最小限の大きさにする一方、駐車時には広々とした空間を楽しめる仕様を心掛けた。側面を倒すように開けば縁側になるほか、屋根にはテントを張ることもできる。屋根に上がる階段は、走行時は収納できるスライド式を採用した。

 制作リーダーを務めた4年の村西理子さん(27)は「制作時に生じる寸法のずれを埋めるのが大変だった」と振り返る一方「注目されるデザインにできたことを誇りに思う」と胸を張った。

 軽トラハウスは、金沢工業大がカーシェアリングなどを手掛ける「カーステイ」(東京)と連携して進める観光事業「ローカルバンライフプロジェクト」の中心的役割を担う。白山麓の住民が、所有する軽トラックや駐車場となる空き地を登録して旅行者に貸し出す仕組みで、料金は1泊7000円前後を想定している。

 制作を指導した宮下智裕准教授(52)は「地元住民が軽トラハウスに乗っている旅行者に、知る人ぞ知る観光スポットを紹介してくれたら」と期待。具体的な観光プランの提案や第2号の制作も目指すつもりだという。

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