インタビュー

ネット被害を考える協議会 中傷で思い詰める前の駆け込み寺に

 ネット被害を考える協議会会長・前川恵さんに聞く

 --10月6日に、ネット上で中傷された人が反論するサイト「真実の投稿所」を立ち上げた

 「ネットで間違った情報を書き込まれて中傷されると、拡散すれば削除するのは困難だし、ツイッターなどで反論しても検索エンジンで上位に表示されず目につかない。中傷の被害者は『もしかしたら周りの誰もが知っているのでは』と思って普段の生活ができなくなってくる人も多い。被害者が反論を書き込むことで気分を楽にしてもらうことを目的で、サイトを立ち上げた」

 --自身がネットの中傷被害に遭ったのもきっかけか

 「ネット上で間違った情報を書かれ、驚くほどのスピードで拡散し、ツイッターになりすましのアカウントを作られるなどの被害に遭った。その後、ほかにもネットで中傷被害に遭う人がたくさんいることがわかって、協議会を立ち上げた。その頃からこういうサイトが必要だと思っていた。サイトの運営事務局としては書き込みが真実かは追求しないが、悪質な書き込みがないか、しっかり確認するのが重要になる」

 --ネットの中傷被害は、裁判で削除要請をするなどの対処法が一般的では

 「書き込みの削除のために裁判を起こしても『表現の自由』と主張されるとなかなか難しいことが多いし、削除するよりも早く拡散されてしまう。米国の弁護士とも相談して、『こういうサイトがあるといいのでは』という話になった。中傷で思いつめて自殺してしまう人もいる。このサイトが、思い詰めてしまう前の駆け込み寺として、少しでも気分を落ち着けることができれば」

 --ネットの中傷の根絶は難しい

 「啓蒙(けいもう)活動などを続けることで人やネット環境を変えることができればと思っている。協議会は、ネットの中傷被害が無くなって、解散することを目的としている」

【プロフィル】前川恵 まえかわ・めぐみ 慶応大文学部卒。料理研究家として活動後、2014年衆院選に初当選。17年にネット被害を考える協議会設立後、現職。東京都出身。

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