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自動車国内8社の世界生産1.7%増 9月はコロナ下で初プラス

 自動車の国内大手8社が29日発表した9月の世界生産は、前年同月比1.7%増の241万5940台だった。主要市場の中国や米国が新型コロナウイルス流行による落ち込みから回復基調にあり、8月の12.1%減から増加に転じた。新型コロナ感染拡大以降、プラスになったのは初めて。ただ日産自動車など3社はマイナスが続き、明暗が分かれる結果となった。

 トヨタ自動車は国内で新型スポーツ用多目的車(SUV)のハリアーが好評で、11.7%増の84万1915台だった。世界販売は1.9%増の83万7049台。ともに9カ月ぶりに前年実績を上回り、9月としては過去最高となった。中国の旺盛な需要や新型車人気が生産や販売を牽引(けんいん)した。

 トヨタは、5月の時点で世界販売の回復ペースを、7~9月の平均で前年実績比約85%と想定していたが、それを上回った。トヨタの担当者は先行きについて「一本調子で回復していくか、新型コロナの影響が再び出てくるのかは予断を許さない」と説明した。

 米国に生産拠点を置くスバルの世界生産は13.0%増で9月として過去最高だった。スズキも19.1%増と好調だった。ホンダは9.9%増。海外での生産が単月として過去最高だった。マツダも海外生産が伸び1.0%増となった。

 一方、新型コロナによる生産調整が続く三菱自動車は39.9%減と落ち込みが続いた。主力の米国市場で不振の日産も20.0%減となった。ダイハツ工業もインドネシアでの生産減少が響き4.9%減だった。

 8社の世界販売は1.7%減の232万1283台だった。

 8社の2020年度上半期(4~9月)の世界生産は、前年同期比29.1%減の978万8870台。世界販売は22.7%減の1076万5901台だった。新型コロナの影響による需要減が響いた。

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