山形県は5日、8月に地域の農林水産物のブランドを守る地理的表示(GI)保護制度に登録された県特産の洋ナシ「ラ・フランス」をPRするため、JR東日本の協力を得て山形駅から山形新幹線で東京駅に輸送した。同新幹線で農産物を輸送するのは初めて。県総合交通企画課は「まだ食べたことのない消費者にラ・フランスのおいしさを届けたい」としている。
輸送されたのは、完熟した天童市産のラ・フランス計180キロ。東京駅の特産品店「のもの」で販売されるほか、6~8日に銀座周辺の飲食店でラ・フランスのオリジナルメニューとして提供される。
JR東日本仙台支社の藤橋涼さんは「山形新幹線ならちょうど良いタイミングでラ・フランスを高速搬送できる」、同課の堀井幸一郎課長補佐も「2日くらいで食べごろになるラ・フランスを輸送でき、PRしやすい」と話し、今後も新幹線を利用した県産農産物の出荷を検討していく方針。