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避難所「密」回避の簡易ハウス 山梨・小菅村が組み立て式を地元木材で開発

 多摩川源流部の山間地にある山梨県小菅村が、地元企業と共同で、村産の木材を使った組み立て式の家「ルースターハウス」を開発した。大人3人が寝られる広さがあり、災害時に設置すれば、避難所での密集を避けられるという。船木直美村長は「新型コロナウイルス禍では特に役立つ。全国に広めて、村の魅力発信にもつなげたい」と意気込む。

 10月下旬、村内のキャンプ場で、村職員らが実際の組み立てをテストした。合板で作った部品約70点を軽トラックから降ろし、はめ込んで土台を作った後、レンチを使って柱部分をボルトで固定。ポリエステル樹脂素材のテントをかぶせた。

 ドーム形のハウスは幅3.6メートル、高さ2.9メートル。中に入ると天井が高く、開放感があった。3人で作業すれば、1時間程度で完成できるという。

 設計したのは、小さな家を意味する「タイニーハウス」のデザインコンテストを企画する「小菅つくる座」の代表で、1級建築士の和田隆男さん(73)。「仮設住宅が完成するまで、数カ月間暮らすことができる強度がある」と胸を張る。

 コンテストの入賞作品からアイデアを得たといい、災害時に活用できないかを村に相談したところ、コロナ禍での避難所運営に危機感を持っていた船木村長が応じ、共同開発が実現した。

 今後、さらに簡単に組み立てられるよう、ボルトの数を減らすなど改良し、分かりやすいマニュアルも作成する予定。船木村長は「小さな子供がいる家族や、在宅避難ができる状況でも不安な場合などに、屋外に設置して活用できる。コロナで避難所の運営に苦心する自治体のためにも、早期の実用化を目指す」と語った。

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