全国商工会連合会(全国連)は18日、商工会法施行60周年記念式典を東京国際フォーラム(東京都千代田区)で開催した。森義久会長は式辞で「先人のご労苦をしのび、功績をたたえ、次なる10年に向けて、伴走型支援などを通じて中小・小規模事業者、そして地域社会の発展につなげたい」と抱負を述べた。
来賓として出席した菅義偉首相は祝辞の中で「変化をチャンスととらえて経営基盤を強化し、新たな挑戦をする中小・小規模事業者を積極的に応援したい」と語った。続いて商工会の活動を通じて地域経済の発展に寄与した3人の功労者に対し、表彰状が授与された。
商工会とは主に町村部を中心に設立された商工団体で、全国に約1600カ所あり、中小企業や小規模事業者への経営指導などを担う。商工会の活動などを定めた商工会法は中小企業庁が所管する。
式典に続き、第60回商工会全国大会が開かれ、新型コロナウイルス対策として、中小・小規模事業者への支援を重点に置いた大型経済対策の早期実施などを求める決議文を採択した。