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新東名、静岡県で最高120キロ 6車線化で渋滞緩和

 新東名高速道路の御殿場ジャンクション(JCT)-浜松いなさJCT間の計約145キロで、最高速度を120キロに引き上げる運用が22日午後2時から始まった。東北道の岩手県内の一部区間約27キロに続いて全国2例目。今回は中日本高速道路による静岡県内区間の6車線(片側3車線)化工事が完了したことに伴う措置で、並走する東名高速道路との「ダブルネットワーク」強化により、渋滞緩和や物流の効率化などが期待されている。

 最高速度120キロの対象は普通乗用車やバス。大型トラックやトレーラーには従来通り80キロと左側レーン走行の規制が維持される。

 新東名では平成31年3月から、静岡県内区間の一部で最高速度引き上げを試行していた。静岡県警によると、施行前の前後で、渋滞がなく流れがよい場合の車両速度に大きな変化はなく、最高速度引き上げに起因する事故は起きていない。

 6車線化によって、並走する東名高速道路が災害や事故で通行止めになった場合でも、新東名での渋滞が起きにくくなるとされる。中日本高速道路の調べでは、藤枝岡部インターチェンジ(IC)-長泉沼津IC間で平成30年には交通集中による渋滞が年間52回発生したが、6車線化が完了した今年7月中旬以降は一度も起きてない。

 同社東京支社の中井俊雄支社長は「6車線化で大型トラックなどが走りやすい環境を提供し、日本を支える物流を支援したい。東名と新東名とのダブルネットワークによって、海外との競争力強化に少しでも貢献できれば」と語った。

 静岡県道路局の森本哲生局長は「社会生活の根幹を担う大動脈。災害時の物流や救急搬送を支える日本の重要なインフラだ」として、「これまではたびたび渋滞が発生していたが、6車線化で走行性や安定性が格段に向上する」と期待している。

 県警は「120キロで走らなければいけないわけではない。交通状況に応じた安全な速度で走行してほしい」として、改めて十分な車間距離確保、進路変更時の安全確認などを呼びかけている。

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