話題・その他

上半期VC投資、前期比34.9%減 ベンチャー白書2020

 ベンチャー企業への投資動向を調査するベンチャーエンタープライズセンター(VEC、東京都千代田区)は、「ベンチャー白書2020」の中で、ベンチャーキャピタル(VC)による20年上半期(1~6月)の投資額が前期(19年7~12月)比34.9%減の1055億円にとどまったことを明らかにした。

 新型コロナウイルス感染拡大による経済混乱で、一部のVCでベンチャー企業への直接投資を一時見合わせた影響とみられる。ただ水準としてはベンチャー投資が増え始めた17年下半期(7~12月)の933億円を上回っている。VCが投資のために企業から資金を集めたファンドの総額は、1659億円で、2.2%減にとどまった。

 VECがVC134社に調査票を送付し、回答を寄せた112社を集計した。VECの市川隆司理事長は「オンラインを活用したビジネスや宅配など、コロナ禍で新たなベンチャーも立ち上がっている。安価にベンチャー企業へ投資できるチャンスととらえるVCも多い」と分析している。

Recommend

Ranking

アクセスランキング

Biz Plus