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日本発ベンチャー51社がCES出展 オンラインでハードル下がる

 世界最大級のIT見本市「コンシューマー・エレクトロニクス・ショー(CES)」が11日に初の全面オンライン形式で始まった。オンライン形式のため出展のハードルが下がり、昨年の約2倍の数の日本のベンチャー企業が出展。コロナ対策など社会課題解決につながる技術を世界に発信した。

 日本貿易振興会(ジェトロ)は2019年から日本のベンチャー企業のCESへの出展をサポート。今年は51社のベンチャー企業が参加した。

 人工知能(AI)ベンチャーの知能技術(大阪市北区)は、画面やマウスに触れることなく、パソコンやタブレット端末を操作できる非接触型操作デバイスを開発した。このデバイスはすでにくら寿司で採用されている。昨年10月に発売したところ、国内外から数百件の問い合わせが入った。シンガポールに販売代理店2社を起用し、今後世界で拡販する。大津良司社長は「日本発の技術を世界に売り込みたい」とCES出展への意気込みを見せた。

 映像技術のAMATELUS(アマテラス、東京都渋谷区)は、数十台のスマートフォンで同時撮影した画像を合成、配信する技術「スワイプビデオ」を出展した。オーケストラのコンサートでパートごとの演奏を楽しめるほか、球技スポーツでも多彩な角度から観戦できる。現在は撮影から配信まで約7秒の誤差が生じるが、第5世代(5G)移動通信システムなら「ほぼリアルタイムで楽しめる」(小田啓最高執行責任者)という。

 ロボット開発のアルケリス(横浜市金沢区)のアシストスーツは、中腰の姿勢を長時間保持できる。世界で拡販するには「日本よりも体格の大きな外国人でも使えるような改良が必要」(佐保勝彦事業戦略室長)と考え、出展を通じて改良に向けた実証実験に協力してくれる企業を探す。フィンテックベンチャーの財産ネット(東京都千代田区)は新興国向け与信審査ソフト「ディープスコア」、スカイドライブ(同新宿区)も開発中の電動式小型垂直離着陸機のコンセプトデザインをCESで公開した。

 自治体としては福岡市が昨年に続いて出展。九州大学跡地(同東区)でベンチャー企業の技術を取り入れた未来都市「フクオカ・スマート・イースト」を紹介する。

 CESに併せて、日本でもオンラインCESに出展するベンチャー企業による実演展示イベントが開催されている。東京都千代田区の有楽町電気ビルで17日まで。

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