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エステー、1日1回塗布で手間いらず 効果大の除菌剤

 エステーが業務用除菌剤事業の強化に乗り出している。

 昨年8月に持続性のある除菌剤「ドクタークリーン除菌・ウイルス除去スプレー」を発売し、業務用除菌剤市場に参入した。「ドクタークリーン」はアルコールによる除菌に加え、富士フイルムから提供を受けた銀イオンを表面に薄くコーティングする「Hydro Ag+」を採用。高い除菌効果が約1カ月間持続する。繰り返し使用することで除菌力の高いコート膜が塗り重ねられることから、1日1回の塗布作業で強力な抗菌効果が持続するという。

 同社はこの商品を介護施設やクリニック、ホテル、オフィス、飲食店などの事業者向けに販売してきた。新型コロナウイルスの感染拡大防止に向けた除菌作業の手間や除菌液の使用増に伴うコスト増大に苦しむ事業者からの反響が大きく、新たにシートタイプの商品「ドクタークリーン アルコールクロス」も投入した。

 「ドクタークリーン」を導入しているホテルでは、ドアノブや手すり、エレベーターのボタンなどの除菌を1日数回行っていた。だが、同商品の採用により1日1回で済むようになり、除菌作業にかかる時間は1日当たり約3分の1に削減。1日当たりのアルコール総使用量も半減し、省力化とコスト削減が実現できたという。ドラッグストアチェーンの薬王堂でも「1日1回の除菌で済むため、従業員の手間が大幅に削減できる」と好評だ。

 コロナ禍で、ホテルや飲食店などさまざまな業界で利用者が減少している。一方、除菌作業に関わる作業増は、人件費換算で10%ものコスト増になるとの試算もある。除菌効果が持続する「ドクタークリーン」は、そうした厳しい環境下に置かれている事業者の課題緩和、課題解決を実現する商品でもある。

 1日1回の塗布作業で済むため、顧客から除菌作業が不十分だとみられることのないように、同社では「ドクタークリーン」で除菌していることが分かるシールやポップも作成。持続性のある除菌剤であることもアピールしていく。

 企業活動を続ける上で感染症予防対策は必須であり、不特定多数の人々が触れる場所の除菌の重要性はかつてなく高まっている。こうした事情を踏まえ、同社では100億円程度とみている国内の業務用除菌剤市場に攻勢をかけ、2023年にはシェア10%の獲得を目指す。

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