2021 成長への展望

キリンホールディングス社長・磯崎功典さん ビールの良さ 消費者個々に伝える (1/2ページ)

 --コロナ禍の2020年を過ごし見えたものは

 「コロナ禍で、消費の場が外食から家庭へと帰ってきた。ビール類市場が業務用で落ちた分マイナスだったが、キリンビールは家庭用構成比が高く、市場ほどの落ち込みではなかった。家庭内消費はプチぜいたくと将来不安からの低価格志向の二極化だ」

 「企業も働く人も、毎日通勤せずとも済むと分かった。一方、バーチャルだけでは補えないから今後は週3日出社などの働き方が定着するだろう。コロナ収束後の業務用市場は良くて(コロナ前の)8割程度にしか戻らない。海外も同じ傾向とみている」

 --市場変化への対応策は

 「ビール類の品目をこれ以上増やすつもりはない。やはりビールの良さを伝えたい。一方で、失業率も高まり、価格意識も相変わらず高い。ビールは健康志向に応える糖質ゼロの商品を加えた『一番搾り』ブランド、低価格志向には好調を維持した『本麒麟』など、今あるブランド強化、絞りのきいたマーケティング戦略を維持する」

 --デジタルトランスフォーメーション(DX)の取り組みは

 「これからのBtoCビジネスではSNSも含め、消費者個々とのコミュニケーションが非常に大事になる。また、仕入れ、商品物流、在庫の回転率などが全てデジタルでつながる。そこにAI(人工知能)を導入すれば原料や資材調達に活用できる。これは経営判断も非常に早くなってくる。DXは必須であり、この考え方抜きにビジネス継続は難しい」

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