うどんチェーン大手のグルメ杵屋は１日、大阪市住之江区の本社１階にうどんやオムライスなど３業態の味を一つの店舗で注文できるデリバリー専門店をオープンしたと発表した。
「多業態で幅広いメニューを提供できる強みを生かす」（広報担当者）と、コロナ下で広がる中食需要の取り込みを狙う。社員研修や新メニュー開発に使っていた本社内の厨（ちゅう）房（ぼう）を使って調理し、食事宅配サービス「ウーバーイーツ」「出前館」などを通じて注文を受ける。
同社では、持ち帰りとデリバリーを合わせた昨年１２月の既存店売上高が前年同月比で４倍超に急増。デリバリーの実施店舗は昨年２月の５店舗から、今年１月末時点で１４３店舗まで増やしている。
基本的に厨房スタッフのみで運営できるデリバリー専門店は省力化にもつながるため、新規出店だけでなく既存店舗をデリバリー専門に変えることも検討する。
デリバリー専門店の１号店では、うどん店「杵屋麦丸」、どんぶり店「丼丼亭」、オムライス店「しゃぽーるーじゅ」の３業態を扱う。