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あきたこまち新品種「R」を開発 カドミウム吸収抑制に成功

 秋田県は、コメの新品種「あきたこまちR」を開発した。艶や香りに優れ、品質が安定しているあきたこまちの魅力はそのままに、土壌に含まれる有害物質カドミウムをほとんど吸収しないように改良した。既に農林水産省に品種登録を出願した。2025年の市場デビューを目指す。

 農業環境技術研究所(現在の農業・食品産業技術総合研究機構、茨城県つくば市)と12年から共同で開発してきた。カドミウムの蓄積量が少ない品種「コシヒカリ環1号」と、あきたこまちを掛け合わせてできたコメに、さらに7回、あきたこまちを交配した。遺伝子はあきたこまちとほぼ同じという。

 名前の「R」は、更新を意味するRENEW(リニュー)、再生のREBORN(リボーン)などの英語の頭文字から取った。あきたこまちは1984年の登場から36年がたち、秋田県を代表する人気銘柄に成長。同県水田総合利用課の担当者は「あきたこまちの名に恥じないような品種にRを育てたい」と話す。

 コメに含まれるカドミウムは食品衛生法で0.4ppm以下と定められている。秋田県内では基準値を超えるコメが年平均400トンでき、県は買い上げと処分に毎年8000万~9000万円使っている。Rが普及すれば、県の懐は助かりそうだ。

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