インタビュー

データ・ワン 精度高い広告配信、5年後100億円事業へ

 データ・ワン社長 太田英利さんに聞く

 --伊藤忠商事にとって、新しい事業チャンスを狙う新会社との位置づけだが

 「子会社のファミリーマートや伊藤忠グループのほかの子会社が持つ店頭での購買データと、NTTドコモが持つ『dポイントカード』の会員データ、位置データ、属性データを組み合わせることで、ターゲティングした広告を配信する会社だ。既にアマゾンやウォルマートなど米小売り大手は購買データを基にデジタル広告の配信サービスを展開しており、日本でも市場は拡大する」

 --ファミマの決済サービス「ファミペイ」を使うという選択肢もあると思うが

 「ファミペイも検討したが、会員数の規模の問題でドコモとの協業を決めた。ファミマはリアルな顧客データを持つ一方で、ドコモは個人属性がわかる。2つのデータを突合させることで、精度の高い広告を配信できる」

 --ターゲティング広告のイメージは

 「例えば、缶コーヒーを購入する人が、あんぱんに興味を持つということは、想像しやすい。しかし、米国のデータでは、おむつを購入する人が、ビールも買っていくというデータがある。子育て世代がこういった行動をとるということだ。それなら日本では、週末におむつを買う方々に、プレミアムビールの広告を配信することでビールの販売数が伸びるということも考えられる。また、これまでの広告配信が、一定の仮定の上での類推だったのに対して、リアルな商品購入データをファミマが持っていることで、広告の効果を検証できるというのも当社の強みになる」

 --今年初めから事業をスタートした

 「昨年10月の発表直後からさまざまなクライアントから声をかけてもらっている。5年後に年間100億円の売り上げを目指し、黒字化も図っていきたい」

【プロフィル】太田英利 おおた・ひでとし 九大経卒。1994年伊藤忠商事入社。米ITOCHU Technology駐在などを経て2017年伊藤忠インタラクティブ社長、20年12月から現職。福岡県出身。

Recommend

Ranking

アクセスランキング

Biz Plus