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4月まで実験営業 東急、テレワーク向けバス 

 東急は15日、移動中のバス車内で仕事ができるサービス「Satellite Biz Liner(サテライト・ビズ・ライナー」の実証運行を報道各社に公開した。16日から4月28日までの約2カ月半、平日に実験営業を開始する。通常の営業運行とするかは、需要動向をみて判断する。新型コロナウイルス禍に伴うテレワークの普及などを受け、バスに乗り込んだ時刻からテレワークを開始するという新たな働き方を提案する。

 運行するのはWi-Fiや化粧室が備えられた座席数38席の観光バス。この日は、東急田園都市線たまプラーザ駅(横浜市)のバス乗り場を午前9時ごろに出発し、10時すぎに渋谷駅のバスターミナルに到着。乗客は、無料で貸し出されるクッションを膝の上に乗せ、その上にパソコンを置いて仕事を始めた。

 片道運賃は、最も安い区間で1000円、最も高い区間で2300円。東急線通勤定期券の所有者は割引価格で購入できる。16日からは、東急バス新羽営業所、田園都市線市が尾駅、たまプラーザ駅(全て横浜市内)にあるバス乗り場を午前8~9時台に出発し、渋谷駅、東京駅南口の乗り場に午前10時台に到着するダイヤを組む。復路は、都内の2駅を午後4~5時台に出発し、横浜市内の3つの乗り場に午後5~6時台に到着する予定だ。

 東急の開発責任者は「沿線にはコロナで働き方が変わった人たちが多い。新しい生活様式に適するか需要を見極めていきたい」と話した。

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