金融

コロナ後の新たな商品相場ブームに期待 消費者の繰り延べ需要膨大

 新型コロナウイルス禍がいずれ収束すれば消費ブームが到来し、不安定なサプライチェーン(供給網)が圧迫され、原材料価格が上昇する公算が大きいと、商品ヘッジファンドのマーチャント・コモディティー・ファンドはみている。

 RCMAキャピタルが運営する同ファンドの責任者、ダグ・キング氏は「消費者サイドには膨大な量の繰り延べ需要がたまっている。旅行と消費に関するあらゆる側面で市場が急拡大する可能性があり、極めて好ましい状況だ」と述べた。同ファンドの運用資産は1億7000万ドル(約180億円)、昨年のリターンはプラス19.4%だった。

 商品相場は昨年3月以来の上昇で約6年ぶりの高水準に達し、鉄鉱石、大豆、銅、トウモロコシのいずれも値上がりしている。ゴールドマン・サックス・グループやバンク・オブ・アメリカ(BOA)、オスプレイ・マネジメントは原材料を良い投資先とみており、一段の上昇余地があると見込んでいる。

 オスプレイの創業者、ドワイト・アンダーソン氏は1月、向こう1年半から3年に商品全体で100~300%のプラスリターンを予想していると明らかにした。同氏はブルームバーグ・テレビとのインタビューで、「2009年とは異なり長期的な供給プロジェクトが不在という状況に、最大限の財政・金融の刺激策による追い風が重なり、過去最高の商品サイクルの一つとなるだろう」と語った。

 マーチャント・コモディティー・ファンドのキング氏は、伸長したサプライチェーンが原材料相場を押し上げると予想。混雑や事務処理、貿易摩擦などの障害のため、サプライチェーンは恐らく過去20年間で最も長くなっていると同氏は指摘。人々はより多くの在庫保有が必要となり、需要が増えることからインフレが誘発され、始まったばかりの次のサイクルであらゆる商品市場を後押しするとの見方を示した。(ブルームバーグ Sybilla Gross)

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