経済インサイド

即日完売も…帝国などホテルが相次ぎ長期滞在プラン 気分もリッチに仕事に集中 (2/2ページ)

 高熱、通信費考えれば賃貸より安いプランも

 20~30代の一人暮らしをターゲットにしたホテルの長期滞在プランの人気も高まっている。

 定額制のホテル長期滞在プランを提案する予約サイト「goodroom(グッドルーム)ホテルパス」では、全国の宿泊施設と提携し、月額6万9800円から予約を受け付けている。

 サイトを運営する「gooddays(グッドデイズ)ホールディングス」(東京都品川区)によると、宿泊客は基本料(月額6万9800円~)と、水道光熱費1日300円などの追加料金を同社に支払えば、希望する宿泊施設を利用できる。宿泊施設によって基本料は異なるが、8~9万円程度のホテルに人気が集まっているという。

 このサービスは昨年6月に開始し、提携するホテルは全国約300施設に上る。利用者の45%が2カ月以上の長期滞在をしているという。

 ホテル側は、宿泊客がサイト運営会社に支払う利用料から手数料を差し引いた分を受け取る。利用料は通常の宿泊価格より割安となるが、安定した収入を確保できるメリットがある。また客室の清掃頻度は1~2週間に一度となっており、通常毎日行う清掃回数が減ってコストの削減効果も見込める。

 一方、利用者には1~2週間に一度の清掃で十分という人も多く、需給が合致している。電子レンジや共用の洗濯乾燥機など備え付けの電化製品はホテルによって異なるが、宿泊施設のセキュリティー対策やインターネットの通信環境が整っていることなども利用者のニーズに即しているようだ。キッチンが備え付けられていない客室もあるが、仕事に集中したい若い利用者の間では、元々自炊をしないため問題にならないという。

 都内で働くある利用者は、「賃貸住宅に住むよりも家賃、光熱費、通信費などを合わせた生活費全体の負担が軽くなった」と話している。

 ホテルパスで長期滞在の宿泊予約を受け付けている東急ステイでは、全国28施設で昨年秋から7泊8日以上の長期滞在プランを提供している。今年1月は稼働中の客室のうち長期滞在の割合が昨年10月と比べ約10倍に増加したという。

 東急ステイを運営する東急不動産の担当者は「長期滞在のニーズが広がっている」と話す。

 新型コロナの影響で宿泊業界の苦境は長期化しているが、新たな生活様式の下でこれまでとは異なる宿泊需要が生まれ始めている。(経済本部 岡田美月)

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