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商議所主導、崎陽軒初代社長の出身地で町おこし シューマイを鹿沼の名物に

 横浜市民のソウルフード「シューマイ」を、栃木県鹿沼市の名物に-。「シウマイ弁当」で有名な崎陽軒(横浜市)の初代社長・故野並茂吉氏(1888~1965年)の生誕の地・鹿沼市で「シウマイのまち」づくりがじわりと動きだしている。

 野並氏は鹿沼市に生まれ、社長就任後、横浜名物を作ろうと南京街(現・中華街)を探索し、シューマイに行き着いた。野並氏が鹿沼なまりで「しーまい」と呼んだことから、崎陽軒では独自の表記をするようになったという。

 そんな事実に着目したのが鹿沼商工会議所の水越啓悟課長。没後半世紀がたつ野並氏の業績を残し、町おこしにつなげようと2020年春、接触を始めた。

 崎陽軒のホームページには「常に挑戦し『名物名所』を創りつづけます」との経営理念がある。対応した緑川美津雄常務は「地元で初代社長を大事にしていただけてありがたい」と歓迎ムード。20年秋、JR鹿沼駅前にシューマイをテーマにした像の設置計画などを盛り込んだ覚書を取り交わした。鹿沼市産の石材を使い、21年秋に設置する予定だ。

 市内の飲食店では試作品作りが進み、シューマイの売り上げが上がったスーパーもある。春には同社から講師を迎え、飲食店向けにシューマイ作りの研修会を開く予定だ。水越課長は「地道に根付かせていく中で、縁も深めていければ」と期待を寄せ、ゆくゆくは崎陽軒で「ご当地シウマイ」を開発してもらえないかと夢見ている。

 一方の緑川常務は「シューマイ自体が活性化してくれたらうれしい。お隣の宇都宮市のギョーザのような盛り上がりをぜひ作ってほしい」と横浜の地から見守る。

 シューマイを新たな名物に育てていけるか。今後の展開に注目だ。

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