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日本マクドナルドHD社長交代 日色氏昇格、カサノバ氏は会長

 日本マクドナルドホールディングス(HD)は19日開いた取締役会で、同社取締役で事業会社の日本マクドナルド社長を務める日色保氏(55)が社長に昇格する人事を決めた。サラ・カサノバ社長(55)は代表権のある会長に就任する。3月26日付。コロナ禍の中で業績を伸長した同社は次の成長に向けて新たな経営体制で臨む。

 19日に開いたウェブ会見で、カサノバ氏は「(令和2年まで3カ年の)中期経営計画を達成し、創業50周年を迎える。次の成長にステージに入った今がベストタイミングだ」と交代の意義を説明した。

 カサノバ氏は平成26年3月の社長就任後に食の安全問題が発生し、客離れによる収益悪化で営業損益が赤字に転落。構造改革を断行し、ファミリー重視路線で店舗改装やデジタル施策導入による利便性向上などに取り組んだ。コロナ禍で外食産業が苦戦を強いられる中、巣ごもり需要を取り込み、令和2年12月期の連結営業利益は9期ぶりに過去最高を更新した。

 コロナ禍での社長就任に対し日色氏は「顧客の声に耳を傾け変化する顧客ニーズに対応することが重要だ。マクドナルドが持つ機能的価値を強くしながらブランド価値を今まで以上に向上させたい」と述べた。

     

 日色保(ひいろ・たもつ)昭和63年静岡大卒。平成22年ジョンソン・エンド・ジョンソン(日本法人)成長戦略担当副社長、24年10月同社社長。30年9月、日本マクドナルド上席執行役員、31年3月同社社長、日本マクドナルドHD取締役に就任。愛知県出身。

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