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リニア「地元の理解得て着工を」 10市町がJRに要望書

 リニア中央新幹線の静岡工区をめぐり、環境への影響を懸念する静岡県内の大井川流域10市町は21日、事業者のJR東海に対し、地元の理解と協力を得るまでは着工しないよう求める要望書を提出することで一致した。期日は未定とし、県と調整後に提出する意向を示した。

 10市町の首長らは同日、島田市内で国土交通省の上原淳鉄道局長らから、国の有識者会議での議論内容について直接説明を受けた。会合は非公開で、出席者によると、上原局長は「地元の理解と協力が着工の前提条件」と明言。地元の理解を得るため、国の有識者会議で専門家が議論していると説明したという。

 こういった国の対応に出席した首長からは「ひと安心だ」との感想が聞かれたものの、JR東海に対し、流域市町として改めて地元の理解を得ずに着工することのないよう文書で念押しすることにした。

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