自動車

スズキ鈴木修会長退任へ 40年以上、経営の先頭に 

 スズキは24日、鈴木修会長(91)が6月開催の定時株主総会で退任すると発表した。同日開催の取締役会で決めた。鈴木会長は40年以上にわたり社長、会長として経営を担い、同社を世界的な自動車メーカーに成長させた。2019年にはトヨタ自動車と資本提携し、将来の地盤も固めた。

 鈴木氏は1958年に鈴木自動車工業(現スズキ)に入社。スズキの創業家で義父の鈴木俊三社長の下で経営企画などを任され、78年に社長に就任した。海外進出に積極的に取り組み、83年には他社に先駆けてインド進出。現地子会社マルチスズキを設立し乗用車生産に乗り出し、インド市場でシェア首位の座を獲得した。

 2015年に長男の鈴木俊宏氏に社長を、16年には最高経営責任者(CEO)も譲り、代表権を持つ会長に就いた。ただ最高意思決定者として関わり、トヨタとの資本提携など、100年に一度の大変革の時代を迎えたといわれる自動車業界で生き残りの道筋をつくった。

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