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中部空港、コロナ禍で店舗閉鎖相次ぐ 昨年の旅客72%減で最低

 新型コロナウイルス流行により利用客が大幅に減った中部空港(愛知県常滑市)で、店舗や施設の閉鎖が相次いでいる。昨年の旅客数は前年比72%減の381万人と、2005年の開港以来最低を記録。地元自治体は、空港内で使えるクーポンを発行するなど必死の誘客を続けるが、事業好転は見通せない状態が続く。

 空港で最大席数を誇る展望レストラン「アリスダイニング」は、今年5月9日で営業終了する。旅客機の離着陸を間近で見られる眺望が人気で、600組超のカップルが「空港ウエディング」の会場に利用したが、空港利用者の急減を受けて16年の歴史に幕を閉じる。

 空港担当者は「開港以来多くのお客さんに親しんでいただいたお店。コロナ禍での閉店はくやしい」と打ち明ける。

 三越伊勢丹ホールディングスは、紳士衣料や雑貨を扱う小型店「イセタン セントレアストア」を2月末で閉める。出張が減り、主なターゲットであるビジネスマンの来店が減ったことが引き金となった。訪日観光客の激減などで、第1ターミナル内の観光案内施設や、複合商業施設「フライト・オブ・ドリームズ」の有料展示エリアも3月末で終了する。

 このほか、マッサージ店など20年度で既に14店舗が閉鎖した。残った約110店舗も半数以上が臨時休業している。

 苦境にあえぐ空港内店舗を支援しようと、地元の常滑市は、市民1人につき対象の飲食店などで使える2000円分のクーポンを昨年9月に発行。使用期限は今年2月末までだが、使い切れない場合は空港などが発行する同額の買い物券に交換できる。市の担当者は「空港店舗は市民の雇用維持にもつながっている。地元として少しでも支援していきたい」と語った。

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