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県営住宅で移動販売開始へ 高齢化で「買い物弱者」に 食料品など販売 群馬

 群馬県は高齢で外出が難しい県営住宅の「買い物弱者」らを対象とした移動販売に関する要綱を新たに定めた。4日から藤岡市内の県営住宅で事業を始める。県営住宅での移動販売の実施は初めて。高齢化率の高い団地を中心に対象を広げていく。

 初の対象となるのは同市の「萩の宮県営住宅」で、高齢世帯が全体の29%を占めるなど高齢化が進んでいる。自家用車がなかったり、持病や体力の低下などで外出しにくく、「買い物が不便」との声が出されていた。

 今回、県はこうした高齢者の支援のため、県営住宅内で事業者が移動販売する際に、日時や場所など事前に申請をしてもらったうえで、県が許可する要綱を取りまとめた。

 萩の宮県営住宅の移動販売は、食品スーパーを展開するベルク(埼玉県鶴ヶ島市)が実施。トラックに食料品や日用品を積んで運搬し、同住宅の集会所前で毎週木曜午後1時半から30分間、販売を行う。入居者のほか周辺住民も利用できる。

 販売は密閉した店舗ではなく屋外となるため、新型コロナウイルス感染防止の点でもメリットがあるという。

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