現場の風

リアル店舗とサイトつなぐ新業態を JR東日本 EC戦略グループグループリーダー 細田 知宏さん(48)

 --昨年、電子商取引(EC)サイト「ベルメゾン」を運営する千趣会と資本業務提携した。狙いは

 「当社のJREポイントは約1200万人の会員がいる組織だが、今までは駅ナカや駅ビルで買い物をしてくれる人がメイン顧客だった。千趣会と提携したことで当社のECサイト、JREモールに不足していた女性向けの商材を補完できるほか、産休などで通勤をやめた女性客にもアピールできると考えている」

 --JREモールの商品を補完する提携先としては、家電販売事業者は候補になるのでは

 「具体的な交渉をしているわけではないが、有力な選択肢だと思う。組みやすそうなところのリストアップなどをしている」

 --多くの駅ナカ、駅ビルを抱えるJRならではの強みをどう生かしていくか

 「リアルの販売場所を持っている強みを生かして、リアル店舗とネットのECモールをつなぐ『ショールーミング』のような新業態を考えていきたい。例えば、ペンやジュースが並んでいるリアル店舗でレジに持っていくとレジで買えるだけでなく、ある商品の値札についたQRコードをスマートフォンでかざすと、JREモールの同じ商品のページに飛び、その場で買うか買わないか決めなくてもモールの商品カートにストックして、後から決めることもできる」

 --どこでショールーミングを始めるのか

 「具体化はしていないが、来年度に首都圏の駅ナカで1、2カ所始められればと考えている。うまく機能すれば駅ナカのほかにも駅ビルなどで応用は可能だ。ショールーミングができると、JREモールの価値も高まる。今はECサイトとして小粒だが、駅ナカなど圧倒的なリアルの顧客接点があるのを生かしたい」

                   ◇

 ほそだ・ともひろ 学習院大法卒。1997年入社。アトレ出向などを経て2020年4月から現職。岩手県出身。

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