三菱地所などで構成する大手町・丸の内・有楽町地区まちづくり協議会(大丸有協議会)とソフトバンク系の自動運転サービス会社のボードリーは9日、丸の内仲通り(東京都千代田区)の歩行者天国で自動運転車の実験を公開した。通常の自動車は走行できない場所を自動運転車が走行することが歩行者に受け入れられるのかなどを探り、将来のスマートシティー化につなげる考え。
実験は14日まで行われ、自動運転車が歩行者天国を走行したり、右側通行したりすることが歩行者に与える影響などをテストすることが目的。仲通りの350メートルを時速6キロで往復する。自動運転車は仏ナビヤの電気自動車(EV)「ナビヤアルマ」。ハンドルはついておらずシステムで自動走行するが、万が一の場合には車内の管理者がコントローラーで停止などを操作するため、自動運転の「レベル2」に該当する。
大丸有協議会の担当者は「自動運転車のニーズを確認しながら法制度の改革や自動運転の技術発展に貢献したい」と述べた。
自動運転車に乗車した、近くで勤務する女性会社員(48)は「思った以上にスムーズで静かな走行で、お年寄りが観光地をめぐるのにもいいのでは」と話した。