話題・その他

クオリプス、16億円資金調達 心筋細胞シート実用化を加速

 大阪大学発再生医療ベンチャーのクオリプス(東京都中央区)は、JICベンチャー・グロース・インベストメンツ(同千代田区)のベンチャーファンドなどを引受先とする第三者割当増資により、総額16億円を調達した。開発を進めている人工多能性幹細胞(iPS細胞)から作った心筋細胞シートの3年後の実用化に向けて、研究を加速させる。

 調達で得た資金は、昨夏、大阪府箕面市に新設した商業用細胞培養加工施設での受託開発や受託製造の強化、将来の海外展開に向けた準備などに充てる。現在、重症心不全の治療を念頭に置いた細胞シートの医師主導治験の段階に入っているが、他の疾患にも適用できないかも探る。

 事業会社としては、富士フイルムと再生医療ベンチャーのセルソースがクオリプスに出資。このうち、富士フイルムとは、iPS細胞由来心筋細胞シートを使った心筋再生医療の研究開発に共同で取り組む。

 クオリプスは2017年3月、阪大大学院医学研究科の沢芳樹教授の研究成果をもとに設立された。現在のところ、重症心不全患者にとっては、心臓移植や人工心臓の装着しか有効な治療法がなく、心筋細胞シートの実用化が期待されている。

Recommend

Ranking

アクセスランキング

Biz Plus