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バイオジェット燃料の開発成功 ユーグレナ、年内にも航空会社へ供給開始

 バイオベンチャーのユーグレナは、開発を進めていたミドリムシ由来のバイオジェット燃料の開発に成功した。今後、航空当局や航空会社などと燃料供給について交渉し、年内にバイオジェット燃料による初飛行実現を目指す。

 ユーグレナのバイオジェット燃料は、米石油大手シェブロンの関連会社などと共同で独自開発されたもの。既存の石油系燃料にミドリムシを混合させるが、世界最大級の国際工業規格「ASTM認証」の規定により、混合比率は既存の石油系燃料が50%以上とされ、残りがミドリムシとなる。

 ユーグレナは2018年に、横浜市鶴見区にバイオ燃料の量産化技術確立を目的としたプラントを完成させ、20年3月からバスやフェリー向けのバイオディーゼル燃料を生産している。バイオジェット燃料の量産化技術を確立させ、25年には商業プラントを稼働させる計画。

 大気中の二酸化炭素(CO2)を吸収した植物からバイオ燃料を作れば、理論上は大気中のCO2が増えないことになる。そのため、バイオジェット燃料を採用することで、航空業界でのCO2排出削減、さらに地球温暖化対策にも役立つ。

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