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オリックス・クレジット カードローン貸付残高5年後倍増目指す

 オリックス・クレジット社長 岡田靖さんに聞く

 --1月に社長に就任した。新たな事業戦略は

 「収益性の高いカードローン事業の貸付残高について、2025年度までに現在の約1000億円(20年12月末)から倍増を目指す。(利用者の年収の3分の1までしか貸せない)総量規制を受けて当社の貸付残高が減少していたが、競合の『アコム』などは残高を増やしている。銀行と違い、カードローンの即日融資が可能なノンバンクに優位な点もあり、強化できると思っている。また、フラット35など住宅ローンを専門に取り扱うモーゲージバンク事業では営業体制の強化や業務効率化を図り、現在2~3位の業界シェアを将来的に1位に引き上げたい」

 --具体的な事業強化策は

 「2年後に基幹システムを刷新する。それにより、カードローンの返済をリアルタイムで行えるようになったり、家計簿アプリと連携させて利便性を高めたりと、世の中の変化に柔軟に対応した幅広いサービスが提供できるようになる。この利便性をしっかり広告宣伝して、認知度を高めることで利用者を増やしていく。データの利活用を進めるとともに、業務の効率化も図れるはずだ」

 --新型コロナウイルス感染拡大の事業への影響は

 「感染拡大による失業や雇用不安から、返済の延滞が増えると想定していたが、実際は延滞や貸し倒れは大きく減少した。結果として、貸し倒れに備えた引当金は大幅に軽くなった。この要因は、(特別定額給付金などの)政府の経済政策が奏功したことや、自粛により消費が減少した分のお金が返済に充てられたためだ」

 --一方で消費減退の影響で融資需要も減っている

 「昨年9月まではコロナ前の一昨年に比べて新規融資実行額は2割程度落ち込んだ。9月以降は徐々に回復してきたが、戻りは弱い。ただ、足元では消費の回復とともに貸付資金需要も順調に戻ってきている」

【プロフィル】岡田靖 おかだ・やすし 専大経卒。1993年にオリックス・クレジット入社。2017年経営企画部長、18年執行役員を経て、21年1月から現職。広島県出身。

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