テクノロジー

明大発ベンチャーミートエポックが家庭向け保存シート 発酵菌で腐敗や変色抑制

 明治大学発ベンチャーのミートエポック(川崎市多摩区)は、家庭向け肉・魚用保存シートをクラウドファンディングサイト「キャンプファイヤー」を通じて発売した。通常は2~5日で腐敗する肉や魚が、シートを巻いてから5日目でも食材の劣化が抑えられるという。

 「発酵力オイシート」と名付けられたこのシートは、肉や魚などをシートに巻くだけ。シートの大きさは33センチ×20センチ。シートに付着している熟成に必要な発酵菌の働きにより、食品の腐敗や変色、悪臭を抑える。

 同社は2017年に食品メーカーや外食産業向けなどの業務用として開発した保存シート「エイジングシート」の販売を始めている。今回の家庭用はこのエイジングシートの技術を応用した。

 キャンプファイヤーでは5枚1組4000円で販売する。またサーモンや豚ロースなどの食材とのセット商品も扱う。

 ミートエポックの跡部美樹雄社長は今後、「将来的には1枚当たり100~200円ぐらいに価格を下げられるようにしたい」と、量産化技術の確立を目指す考えだ。スーパーマーケットや量販店などへの販路拡大を模索する。

 ミートエポックは14年に明大農学部の村上周一郎教授の研究成果を活用して設立された。

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