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三重のOn-Co、借り手が募る空き家探し手助け 夢や条件などサイトに書き込み

 空き物件を探している人が、空き家を使ってやりたいことや希望条件をサイトで発信し、物件の貸し手とマッチングするサービスが話題だ。物件情報が並ぶ不動産サイトから借り手が探す従来の形式とは逆で、その名も「さかさま不動産」。地域の空き家解消と移住者の増加を狙い、三重県桑名市の会社「On-Co」が始めた。

 「泊まれる鍼灸(しんきゅう)院をやりたい」「自給自足の生活がしたい」。さかさま不動産のサイトには、借り手の目標や夢が並んでいる。希望のエリアや、一軒家か店舗かなどの条件も明記。物件所有者はサイトから「貸したい人」を見つけ、個別にメッセージを送る。

 On-Coを共同経営する水谷岳史さんと藤田恭兵さんは、5年以上前から名古屋市などで空き家の改装を手掛けてきた。空き家を探す人からの相談を受ける中で、不動産仲介業者や自治体の空き家バンクが所有する物件情報が広く周知されず、埋もれていることに気付いた。

 「発想を逆にして、借り手から物件を募れば情報が集まるのでは」と考えた水谷さん。昨年6月にさかさま不動産のサービスを始めた。貸し手の興味を引くため、借り手の名前や写真、過去の経歴やパーソナリティーをサイトで紹介している。

 愛知県や三重県で「本屋をつくりたい」という女性や「海洋プラスチックごみ問題を解決したい」というアーティストの男性らが契約。今年2月には奈良県内の物件所有者とマッチングし、成約は4人になった。サイト掲載後、すぐに貸し手からコンタクトがあったという。

 4人はいずれも20代で、店舗の開業や移住を経て地域の盛り上げに一役買っている。藤田さんは「物件所有者は借り手の思いを理解した上で直接やりとりするので、ミスマッチが起きにくい。全国に広げて地域の活性化につなげたい」と意気込んでいる。

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