金融

米投資会社の開示厳格化へ 米証券取引委員会、空売り記載義務など検討

 米証券取引委員会(SEC)はビル・フアン氏が創設した米投資会社アルケゴス・キャピタル・マネジメントのポジション破綻や米ゲームストップなどの株価乱高下に対応し、投資会社の情報開示要件の厳格化を検討している。複数の関係者が明らかにした。

 関係者によれば、SECはアルケゴスのポジション破綻を招いたようなデリバティブ(金融派生商品)投資の透明性を高める方策を探っている。ビデオゲーム販売のゲームストップ株式の取引過熱を受け、上場企業を誰がショートにしているか、投資家のポジションにさらに光を当てるよう求める連邦議会からの圧力にも直面しているという。

 関係者によると、見直しは初期段階で、ゲンスラー委員長が今後進め方を決める。SEC委員長の報道官は、コメントを拒否した。

 株式の保有額が1億ドル(約108億円)以上の投資会社は、四半期ごとの株式保有報告書「フォーム13F」をSECに提出する義務がある。また、特定の企業への出資比率が5%を上回るファンドは、敵対的買収や企業分割に動く可能性を他の投資家に注意喚起する意味もあり「フォーム13D」を提出する必要がある。

 関係者によると、デリバティブと空売りポジションの記載を提出書類に盛り込むべきかどうかや、四半期ごとのフォーム13Fをより頻繁に提出させるべきかという問題が、SECの検討事項に含まれる。

 普通株そのものでなくスワップを利用し、米メディア企業バイアコムCBSへの推定100億ドル(約1兆900億円)の投資を含む巨大ポジションをひそかに築いたアルケゴスが、フォーム13Fやフォーム13Dを提出していた様子はない。

 デリバティブと同様、空売りポジションもフォームの記載からほぼ除外されている。誰が背後にいるか外から分からない状態で、時価総額を一見上回るゲームストップのショートをヘッジファンドがどのように積み上げたかについて、今年に入り議会が問題視した。(ブルームバーグ Benjamin Bain、Joe Light)

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