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9月に開幕するサッカー女子プロ「WEリーグ」、新生INAC神戸に期待

 【記者リポート】9月に開幕するサッカー女子プロ「WEリーグ」のプレシーズンマッチが、4月24日に始まった。従来のトップリーグだった「なでしこリーグ」で昨季2位のINAC神戸は、堺市の市立サッカー・ナショナルトレーニングセンター(J-GREEN堺)で、昨季は同リーグ2部に所属した長野と対戦。千葉から新加入のMF成宮唯の2ゴールなどで3-0と快勝し、白星発進した。

 初代女王を目指すINAC神戸だが、オフに女子日本代表「なでしこジャパン」メンバーの岩渕真奈(アストンビラ)と田中美南(レーバークーゼン)の両FWが海外挑戦。DF鮫島彩(大宮)やGKスタンボー華(同)らも抜け、メンバーが大幅に変わった。

 9季ぶりに復帰した星川敬監督の下、新生INAC神戸がどんな戦いぶりを披露するか注目していたが、船出となった長野戦では、決定力不足を解消するため、新たに背番号10を背負う杉田妃和を本来のMFではなく、2トップの一角で起用。3-5-2の布陣のアンカーに展開力のある中島依美を配し、2列目の成宮らがつなぎ役を担った。

 それが奏功。長野の素早い寄せを個人技の高さでいなしつつ、中島-成宮-杉田のホットラインを中心にした攻撃の組み立てで、好機を量産した。星川監督は「試したいことを試せた。課題はあるが、ボールを回すことはできた」と評価。成宮は「ゴール前の崩しの部分で、チームとしての形が見えたのは良かった」と収穫を口にした。

 問題は、将来的には平均5千人にしたいとの目標を掲げる観客数。開幕前のプレシーズンマッチ▽3度目の緊急事態宣言期間に入る前日の開催▽試合会場が本拠地の神戸市ではなく堺市-といったマイナス要素があったとはいえ、262人はあまりに少ない。他の試合は、同日の三菱重工浦和-マイナビ仙台が1504人、25日の新潟-ノジマ相模原は678人だった。

 WEリーグの岡島喜久子チェアは「ファン、サポーターの皆さんのSNS投稿や事務局からの報告を見て、皆さんから期待を寄せていただいていることを改めて感じました」とのコメントを発表したが、開幕に向け、さらなる盛り上げと、認知度の向上は必要不可欠だろう。

 ともあれ、西の優勝候補であるINAC神戸が強くなければ、女子サッカーは盛り上がらない。少なくとも、関西では。そういう意味では、期待の持てるプレシーズンの幕開けだった。(北川信行)

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