金融

千葉銀、野村HDなどと検討の合弁会社 「中立な助言」で資産運用ニーズ対応

 千葉銀行(千葉市)は10日、同行など地銀3行と証券大手の野村ホールディングス(HD)が合弁会社設立の検討を始めたと発表した。インターネットを通した有料の金融コンサルティングサービスを提供する会社で、千葉銀には、資産運用を強化したい個人顧客のニーズにこたえる狙いがある。

 千葉銀が10日、千葉市中央区の本店で開いた決算発表会見。佐久間英利頭取は、「運用を考えていたり、経済の情報を取りたい方々に、専門に答えられるような会社をつくろうということ。手数料をいただいてコンサルをする仕組みで、海外では主流になっている」と話した。

 検討で合意した他の地銀は第四北越銀行(新潟市)と中国銀行(岡山市)だが、佐久間頭取は「もうちょっと広がりを持つ」として、地銀の参加がさらに増える見通しを述べた。新会社は野村HDが過半数を出資する方針で、9月末までに準備会社を設立する予定だ。

 助言をオンラインで行う狙いについて千葉銀の担当者は「仕事などで日中、金融機関の窓口に足を運べない人もいる。そういう方々が気軽にアクセスできるようにしたい」と話す。金融商品については紹介にとどめ、売買の仲介は行わない。また、参加企業グループの商品を優先的に勧めることはせず、中立な立場で相談を受けるという。

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