KDDI(au)は10日、東京都渋谷区の原宿界隈(かいわい)を舞台にした仮想(バーチャル)空間「バーチャル原宿」を25日にオープンすると発表した。商業施設などとの連携によるEC(電子商取引)ショップを開設するとともに、キャラクターなどに代表される新しいポップカルチャーを国内外に発信する。
バーチャル原宿は、明治通りと表参道が交わる神宮前交差点界隈を立体映像で再現。スマートフォン(高機能携帯電話)などからアバター(分身)を使って、原宿の街を自由に歩き回れる。同交差点にある商業施設「ラフォーレ原宿」などと手を組んで、期間限定のECショップを開設し、買い物も楽しめるようにした。さらに、タレント発掘オーディションなどのイベントも計画されている。
バーチャル原宿は、昨年5月に開設した「バーチャル渋谷」に続くもの。コロナ禍で外出が難しい中、オンラインで気軽に渋谷を楽しめることで話題になり、1年間で50万人超が「来訪」した。
バーチャル原宿を公認サイトとした渋谷区の長谷部健区長は10日のオンライン記者発表会で、「バーチャル空間との連動で、これからの時代にあわせた原宿カルチャーを作り上げ、街の魅力を底上げしたい」と話した。