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ソフトバンク、3年度3月期売上高過去最高を更新 リモートワーク支援など好調

 ソフトバンクが11日発表した令和3年3月期連結決算は売上高が前期比7・1%増の5兆2055億円、最終利益が3・8%増の4912億円となり、いずれも過去最高を更新した。新型コロナウイルス感染拡大を受けたリモートワーク支援などの法人向けサービスや、巣ごもり需要によるインターネット通販事業などが好調だった。

 コロナ禍の収束が遅れる中、法人向けサービスは今後も成長を見込む。決算会見に臨んだ宮川潤一社長は「通信会社の構造から違う事業が育っている」と述べた。

 4年3月期の業績予想は売上高が5・7%増の5兆5000億円、最終利益は1・8%増の5000億円とした。

 ただ、主力である携帯電話事業は、政府が主導した携帯料金値下げの影響が4年3月期以降に本格的に出てくることから今後は伸び悩む可能性がある。宮川氏は「他の事業で(悪影響を)吸収して増収増益を達成する」と強調した。

 また、スマートフォン決済「ペイペイ」については2年度の決済回数が20億回超と前年度比2・5倍、決済の取扱高も2年度は3・2兆円で2・6倍となったことも明らかにした。

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