テクノロジー

WQC、「送受電」密着不要な新方式確立 ワイヤレス給電の応用拡大へ道

 ワイヤレス給電の技術開発などを手掛けるWQC(東京都練馬区)は、送受電それぞれのユニットが離れ、双方の向きに多少のズレがあっても動作する「磁界調相方式」の基本技術を確立した。

 ワイヤレス給電は、電磁誘導現象を応用して電力を無線伝送するもの。既にスマートフォンなど一部の機器で実用化されている。ただ、現行のものは送電ユニットと受電ユニットを正確に密着させる必要がある。

 WQCが開発した技術は、受電側のコイルの共振位相に送電側の位相を同期させるとユニット間に距離やズレがあっても安定的に電力を伝送できるという現象を実用化したもの。米国やニュージーランドの大学などで研究されてきた。

 モバイル端末のような小型電子機器から電気自動車(EV)など大きな電力を要するものまで対応できる。次世代ワイヤレス給電として普及を目指す。

 同社はまず、鍵穴に差し込まなくてもドアを解錠できる「スマートキー」の分野で実用化。その後、順次玩具やロボット、ドローンなどに応用範囲を広げる。

 将来的には磁界調相方式を導入しやすいよう同期ユニットをチップ化し、さまざまな分野に採用を働き掛ける考え。牛嶋昌和社長は「安価なチップで多種多様な機器に組み込みやすくしたい」としている。

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