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ハンズフリーでAI音声翻訳 富士通、11言語間ソリューション発表

 富士通は、ハンズフリーで日本語と11言語間の人工知能(AI)音声翻訳を可能にする新ソリューション「FUJITSU 多言語音声翻訳ソリューション TRISY(トライジー) powered by Zinrai」を発表した。外国人とのコミュニケーションが不可欠で、音声翻訳時の端末操作が困難な医療、観光といった分野の現場向けに提供する。

 「TRISY」は、富士通が独自開発したハンズフリー技術を搭載。端末を操作せずに、タブレット端末に接続された指向性マイクによって音声認識した話者の音声や位置情報をもとに、適切な言語を認識して音声翻訳する仕組みを実現しているという。翻訳開始や終了などの操作も自動で行う。

 周囲の雑音が定常的に発生する医療現場などでも高精度に音声を認識するため、雑音を抑制する独自技術を搭載しているほか、みらい翻訳の音声翻訳APIサービスにより、高い翻訳精度で日本語と11言語間を相互に翻訳可能にしている。

 従来の翻訳サービスとは異なり、利用者が端末を操作する必要がないため、例えば医師や看護師などの医療従事者が、さまざまな医療機器や書類を手に持ちながら外国人患者への症状などを説明しやすくなる。外国人旅行者が多い観光施設などにおいても、パソコン操作や荷物を携行しながらスムーズに観光名所の案内、宿泊施設の予約対応などができる。

 サービスで利用している翻訳エンジンを活用し、2019年10月から同年12月まで、沖縄県内の医療機関6施設と共同で、機械翻訳による医療現場での実用性に関する実証実験を行ったところ、英語だけでなく中国語に関しても、医療現場での有用性を検証できたという。この翻訳エンジンは、総務省の研究開発において医療現場以外でも観光施設の窓口など、さまざまな外国人対応の場面で実証が行われ、実用性が確認されているとしている。

 「TRISY」の価格は、タブレット端末(iPad)、指向性マイク(Shure)、通信SIM、多言語音声翻訳アプリを含め、月額1万6500円(税込み)。富士通では、25年度末までに3000セットの販売を目標としている。

 対応言語は、英語、中国語(簡体字)、中国語(繁体字)、韓国語、インドネシア語、タイ語、ベトナム語、ミャンマー語、ポルトガル語、スペイン語、フランス語。(インプレスウオッチ)

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