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米旅行需要は夏に回復の望み 航空株上昇、ワクチン接種率向上で「心強い兆し」

 米国の3大航空会社は25日、旅行需要の回復が勢いを増しているとの見解を示した。これを受け、航空株が上昇した。

 デルタ航空のホーエンスタイン社長は同日、回復のペースは予想よりも速いと語った。ユナイテッド・エアラインズ・ホールディングスは7~9月期業績に関し、一部項目を除く調整後損益の黒字を見込むと明らかにした。

 3社明るい見通し

 アメリカン航空グループのカー最高財務責任者(CFO)は運輸業界会合で、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)の打撃が最も大きかった「出張と長距離国際線に心強い兆しが出始めた。目にしている動向の全てに励まされている」と話した。

 3社がそろって明るい見通しを示したことにより、ワクチン接種率の向上で空の旅を再開する人が増え、夏場に米国の旅行需要の回復が加速するとの見方が強まった。25日の米株式市場でユナイテッドは一時、前日比5.6%高。アメリカン航空とデルタ航空の株価も上昇した。

 ユナイテッドによれば、今夏の国内旅行のイールド(旅客1人に対する1マイル当たりの平均収入単価)は、パンデミック前の2019年水準を上回る見通しだという。カービー最高経営責任者(CEO)によると、同社は、夏の旅行が収まるころに一段と多くの人々が職場に戻って出張を再開するのに伴い、「全米でビジネス関係者の往来が大幅に増加する」と予想する。

 渡航制限解除見込む

 先月、デルタ航空が7~9月期にはかろうじて黒字を確保する見通しを改めて示したのに対して、ユナイテッドは赤字を食い止めて財務回復を実現する時期の見通しを示さなかった。だが需要の回復が大きいことから、同社は現在、6月と7~9月期のEBITDA(利払い・税金・減価償却・償却控除前利益)が黒字に転換すると見込んでいる。

 また同社は4~6月期のEBITDAマージンが12%減と、従来予想の20%減より改善を見込む。米証券取引委員会(SEC)への提出書類では、出張は依然として振るわないものの、レジャー旅行ではない予約が回復の兆しを示していると説明した。

 アメリカン航空のカーCFOも自社が似た状況にあり、年内にはさらなる増加が実現するとの見通しを明らかにしている。同CFOは「多くの法人顧客がオフィスに戻ってきており、数週間から数カ月で出張を再開する予定だと話している。欧州のある地域でも渡航制限の見直しや解除が行われている。当社はワクチン接種の本格展開に伴い、こうした事例が続くと見込んでいる」と強調した。(ブルームバーグ Justin Bachman)

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