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バイデン氏、英国に到着 サミットに合わせワクチン5億回分の無償供与表明へ

 【コーンウォール(英南西部)=板東和正、ワシントン=黒瀬悦成】バイデン米大統領は9日、先進7カ国首脳会議(G7サミット)が開かれる英南西部コーンウォールに専用機で到着した。バイデン氏が1月に大統領就任して以来、外国を訪問するのは初めて。ホワイトハウス高官が同行記者団に語ったところによると、バイデン氏はG7サミットで新型コロナウイルス対策が主要議題となるのに合わせ、新型コロナのワクチンを貧困国など向けに無償で大規模供与する計画を10日にも発表する。

 米メディアによると、バイデン政権はファイザー製のワクチン5億回分を買い上げ、ワクチンを共同購入して途上国に分配する国際的枠組み「COVAX(コバックス)」を通じて来年までの約1年間で途上国92カ国とアフリカ連合(AU)に供与する。

 バイデン氏は9日、コーンウォール到着に先立ち、米軍が使用する英南東部ミルデンホール空軍基地に立ち寄り、駐留米兵らを前に演説した。

 バイデン氏は「北大西洋条約機構(NATO)に対する米国の関与は揺るぎない」と強調する一方、16日にジュネーブでロシアのプーチン大統領と会談するのを踏まえ、「ロシアが有害な行動をとった場合は、断固とした意味ある対応をとる」と強調した。

 バイデン氏は10日、ジョンソン英首相とコーンウォールで初の直接会談を行い、英米が新型コロナからの復興や気候変動対策に連携して取り組むための行動目標をまとめた「新・大西洋憲章」を発表する。

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