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「朝獲れ鮮魚」短時間での荷下ろしなど確認 JRが実証実験開始

 水揚げ量日本一の千葉・銚子の鮮魚を特急列車で千葉駅に直送して販売するJR東日本千葉支社と千葉ステーションビルの実証実験が11日行われた。実証実験を重ねて鉄道の速達性を生かして早朝に水揚げされた鮮度の良い魚を消費者に提供できるよう、来年度からの定期輸送を目指している。

 実証実験は銚子駅午前7時42分発の東京行き特急「しおさい6号」を使って「朝獲れ鮮魚」を、途中の午前9時2分着の千葉駅まで運ぶ予定だったが、鮮魚を買い付ける漁船が予定時刻までに入港しなかった。

 このため、昨日の昼前に、銚子市内の銚子、犬若、外川の3漁港で水揚げされたキンメダイやイワシなど約25キロが運ばれた。千葉駅到着後、直結の駅ビル「ペリエ千葉」地下の「ペリチカ」にある鮮魚店「魚力」に運び込まれ、「朝獲れ」から「銚子直送」に変更して販売された。

 鉄道は、道路混雑の影響を受けるトラック輸送と比べて輸送時間の定時性が確保され、二酸化炭素排出量も大幅に削減される利点がある。この日の実証実験では、朝の通勤時間帯と重なるため、短い停車時間での荷降ろしができるかどうかなどの手順が確認された。JR千葉支社の担当者は「夕方の需要に間に合うよう遅い便での輸送も検討し、来年度の本格稼働を目指したい」と話した。

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