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「輝く日産取り戻す」内田社長、株主総会で決意

 日産自動車は22日、横浜市の本社で定時株主総会を開いた。令和4年3月期の連結最終損益は3期連続の最終赤字となる見通しだが、内田誠社長は「今年4、5月の業績は回復の兆しを見せている。赤字を必ず回避したい」と決意を示した。世界的な半導体不足の影響による減産などのリスクを抱える中でも、新型車の投入で「輝く日産を取り戻したい」と意欲を見せた。

 日産は昨年5月に発表した中期経営計画「日産ネクスト」に沿い、インドネシア工場の閉鎖など固定費削減を進めた。3年3月期は計画の3千億円を超える3500億円以上を削減した。

 ただ、4年3月期の目標とする営業利益率2%の達成は厳しい。営業損益はゼロ(前期は1506億円の赤字)、最終損益は600億円の赤字(同4486億円の赤字)を見込む。半導体不足の影響で、配当予想は見送っている状況だ。

 総会では株主から、新型コロナウイルス禍からの業績回復が競合他社と比べ遅れていることなどに不満の声が上がった。内田氏は「もう少しお時間をいただきたい」と理解を求め、「できるだけ早期に復配することを目指す」と述べた。

 日産ネクストでは1年半で12モデルの新型車を投入する計画を掲げ、日本国内では全面改良した人気小型車「ノート」を発売。今秋には「ノート」の上級タイプ「ノート オーラ」、冬にはスポーツ用多目的車(SUV)タイプの電気自動車(EV)「アリア」を投入する。

 内田氏は「新しい商品で企業価値を高めたい」とし、「日本で出したブランド力が各国での事業力を伸ばしていく」と語った。

 総会では、取締役12人の再任を求める会社提案を可決する一方、企業連合を組む仏ルノーとの提携関係を定めた協定内容の開示を要求する個人株主の提案は否決した。会社側は契約上の守秘義務を理由に株主提案に反対していた。

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