丹青社は、東京都心部にある中小規模不動産の築古物件をリノベーションして再活性化する「R2プロジェクト」を本格始動した。小規模事業者向け賃貸オフィスブランド「W2」を立ち上げ、このほど中央区日本橋小伝馬町に「W2 KODENMACHO」をオープン。年内にも第2号案件をスタートさせる。
都心部ではベンチャーなど中小規模ビルを必要とする企業が多い一方で、新規物件の供給が少ない。このため築古ビルを取得した上で大規模改修しオフィスとして貸し出す事業が成り立つと判断した。新型コロナウイルス禍による業績悪化やリモートワークの定着でオフィス面積を見直す動きが活発化しているのも好機ととらえた。
W2は「ウェルビーイング・ワークプレイス」を意味し、丹青社の空間づくりのノウハウとネットワークを生かして築古物件を大規模改修。健康と快適さ、働きやすく災害に強いオフィス環境などによりオフィスで働く人々の身体的・精神的健康や個人的充実に加え、組織の長期的成功、持続可能な社会といったウェルビーイング(満たされた状態)を実現する。
小伝馬町の第1号物件では各階の階段踊り場にアート作品を設置したほか、体内時計を考慮し時間とともに照明の色が変化する調光システムを採用。オフィス来訪者への視認性にも配慮し入居企業のイメージアップにも貢献する。