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新型コロナ変異株、短時間の会話でもリスク急上昇 スパコン富岳が分析

 2メートルの距離で会話したときの新型コロナウイルスへの感染リスクを比較したところ、変異株は従来株の約半分の時間で感染確率が上昇することが分かった。スーパーコンピューター「富岳」を使った分析を基に、理化学研究所などの研究チームが23日、発表した。感染予防には距離と会話時間の両方を考慮する必要性が浮き彫りになった。

 チームは、変異株の感染力の強さを従来株の2・5倍と仮定し、インドで最初に確認された変異株「デルタ株」を想定して計算を行った。すると、マスクをせずに2メートルの距離で対面して会話をした際、感染確率が10%に到達するまでに、従来株では約45分かかっていたものが、変異株では20分弱と半分以下の時間でリスクが上昇することが分かった。アルファ株(英国型)に相当する感染力1・25倍で計算すると、35分程度だった。

 チームを率いる理研チームリーダーで神戸大教授の坪倉誠氏は、感染予防のために相手と距離を置くだけでなく、「時間についても注意していく必要がある」と話した。

 また、感染者との距離によって感染確率がどのように変化するか調べ、変異株では相対的にリスクが高いことも確かめた。例えば距離1メートルで15分にわたって対面で会話すると、デルタ株相当の感染確率は30%を超え、従来株の倍以上であることが示された。

 坪倉氏は、「従来考えられてきた距離の取り方を見直す必要があるかもしれない」と指摘した。

 感染確率の計算には、どのくらいのウイルス数が侵入すると感染に至るのか、過去に実際に発生したクラスター(集団感染)の事例から推定した先行研究の値を参考にした。チームは、通常の呼吸で一定時間内に吸い込む飛沫(ひまつ)の総量をシミュレーションし、さまざまな条件下で体内に侵入するウイルスの数を推定して、それぞれの確率を算出した。

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