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積層造形技術者養成で連携 日本ミシュランタイヤと群馬企業

 日本ミシュランタイヤ(東京都新宿区)は、群馬県内の中小企業7社と共同で、3次元(3D)プリンティングに代表される積層造形技術に関する技術者を養成する連携組織を7月に立ち上げる。ものづくりのデジタル化が進む中、新たな技術を取り入れることで地元製造業の体質強化を図る。

 連携組織「群馬積層造形プラットフォーム」は日本貿易振興機構(ジェトロ)群馬貿易情報センター、群馬県、前橋市、太田市、群馬大学などと連携。日本ミシュランタイヤ太田サイト(太田市)にある3Dプリンターなどを活用し、積層造形技術に関する教育プログラムを作る。

 3Dプリンターを使ったものづくりには、機械の操作法だけでなく、材料や気象に関する幅広い知識や経験に基づいたノウハウも必要。そうした知識やノウハウを地元企業の技術者などに伝授する。また群大が持つものづくり分野の研究成果を生かし、積層造形技術に精通した人材を育てる。

 将来的には、会員企業同士で積層造形の技術を取り入れた自動車部品などの開発にも視野を置く。

 県内には高度なものづくりの技術を生かし、航空宇宙や医療機器の分野に進出しているところもあり、積層造形技術との融合で新たな産業の創出を目指す。

 この組織に参加する群馬県内の企業は、秋葉ダイカスト工業所(高崎市)、関東精機(前橋市)、共和産業(高崎市)、しげる工業(太田市)、東亜工業(同)、富士部品工業(同)、矢島工業(同)など。

 プラットフォームの代表理事に就いた共和産業の鈴木宏子社長は「積層造形に詳しい人材の育成を通じて、地域や産業界に貢献したい」としている。

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