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東京ガス、CO2から合成メタンの実証試験 来年3月から

 東京ガスは7日、二酸化炭素(CO2)と水素からメタンガスを合成する「メタネーション」技術の実証試験を令和4年3月に始めると発表した。試験開始後には太陽光発電を導入して水素を“自作”するほか、原料調達から合成メタン製造までの効率化などを確認し、将来の商用化に向けた基盤技術の確立につなげる。

 実証試験の開始当初は水素は外部調達ですすめ、同年6月には水を分解して水素と酸素を作る英企業製の大型装置を導入。この装置を太陽光発電で稼働させて水素製造時の脱炭素化を図る。太陽光発電導入の製造効率への影響や、作った合成メタンの都市ガス機器への影響の有無なども調べるほか、製造効率を上げるため、複数のメタン合成法の技術確立にも取り組む。

 一方で、メタネーションでは原料となるCO2の調達も安定稼働の鍵となる。このため、設備を稼働させる横浜テクノステーション(横浜市鶴見区)周辺の他社企業の工場や自治体とも連携。将来的には周辺企業からは排気中のCO2や副生成物として出る水素を回収、東ガス側からは電力などを提供し、地域のカーボンニュートラル化モデルの構築も見据える。

 脱炭素の取り組みが加速する中、ガス業界にとって既存設備が活用できるメタネーションは脱炭素化の切り札だ。東ガスも2030(令和12)年には販売する都市ガスの1%程度を合成メタンに置き換える目標を掲げている。木本憲太郎専務執行役員は「商用化までにはハードルがあるが(天然ガスの液化など)サプライチェーン上流の複数のプレーヤーと話を始めた。(商用時には)ガス液化基地で合成メタン装置を付帯するのが既設のインフラ活用には望ましい」と見通しを語った。

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